体外受精に失敗して悩んでいる人のための【縁ガーデン】
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子どもが欲しいと思い不妊治療を受けているものの、治療を進めていく中では不安やストレスを感じる、悩みを抱えてしまうといったことも多くあります。そこでこちらの記事では、不妊治療中のメンタルケアについて解説していきます。不安や悩みを抱えている方はぜひ参考にしてください。

ストレスや不安との向き合い方

不妊治療中は、ストレスや不安を抱えやすいため、そのような感情との向き合い方が大切になります。ここでは、ストレスや不安と向き合う中で大切な「原因を知る」ことと、「対処方法」についてまとめました。

原因を知る

治療を受けている間は、何かわからないけれど漠然とした不安やストレスを感じることがあるかもしれません。このような場合は、まずは自分が何に対して不安やストレスを感じているのかを知ることが大切です。何が原因で不安なのか、ストレスを感じているのかがはっきりすれば、対処法も考えられるようになります。

対処する方法は?

不妊治療中のストレスや不安などに対処する方法は、さまざまなものが考えられます。ここでは、「自分を責めない」「泣きたい時には泣く」「話し相手を見つける」「ピアサポートを利用する」という4つの方法を紹介していきますので、自分に合った対処方法を探してみてください。

自分を責めない

不妊治療を受ける中で、さまざまなネガティブな感情が湧いてくることはよくあります。「こんなに悩むなんて自分は弱いのでは」と感じることもあるでしょう。しかし、こうした感情は不妊治療の過程で自然に生じるものです。まずは自分を責めずに、心のケアを大切にすることが重要です。

泣きたい時には泣く

もしつらい気持ちを抱えている時には、外に出すことも大切です。もし泣きたかったら大きな声で泣いても大丈夫ですので、無理に感情を抑え込まず、自分の「泣きたい」「悲しい」という思いを大切にしてください。

話し相手を見つける

治療中の悩みを一人で抱えることは、つらいものです。家族や友人、職場の人など、話ができる相手を見つけられれば、つらい気持ちを抱えすぎずに済むようになります。もし、周りに話せる人が見つからない場合には、カウンセリングなどの利用も選択肢のひとつです。

ピアサポートを利用する

同じ悩みや経験を持った人が集まり、共感・情報共有を通じて心の支えとなる活動を「ピアサポート」と呼んでいます。グループミーティングや座談会、専門家との連携、SNSでの交流やオンラインサポートなどさまざまな形で、不妊治療を経験した人や悩みを抱えている人が交流し、情報や感情を共有する場が提供されています。この活動に参加することで、孤独感をやつらい気持ちを和らげる機会となるはずです。

外在化することがポイント

不安やストレス、つらい、苦しいなどの気持ちは、内に溜めずに「外在化」することが大切です。具体的には、声に出す、言葉にするなどさまざまな方法が考えられます。専用のノートを作って書き殴っても良いでしょう。また、言葉にするのは難しいけれど、絵や色彩、形でイメージを表現できることもありますので、絵を描くのも気持ちを外在化する方法のひとつです。

セルフ・コンパッションで気持ちを和らげる

セルフ・コンパッションとは、「自分に思いやりを向ける」「自分に優しくする」ことを意味します。自分の心の声に耳を傾けてみて、「つらかったね」などのように優しく声がけをしてみましょう。これは、自分を大切にすることにもつながっていきますので、自分を責める気持ちや否定する気持ちも徐々に和らいでいきます。

まとめ

不妊治療を受けている間は、つらい気持ちやイライラ、不安などさまざまな感情を持つことがあります。どうしても自分を責めてしまう気持ちを持ってしまう時もありますが、自分を責めるとより苦しさにつながってしまいます。

大切なのは、自分の思いに執着せずに手放せる心理的柔軟性を持つことです。心理的柔軟性がないと、「白か黒か」という二者択一的な考えになってしまい、自分のひとつの考えや思いに執着しやすくなってしまいます。

とはいえ、なかなかつらい気持ちを手放すのは難しい場合もあるでしょう。そのような場合には、専門家に頼ることも大切です。

このサイトについて

「卵子提供」「代理出産」などを選ぶ・選ばないに関わらず、“子どもが欲しい”という方々の希望に寄り添いたいと思い、この縁ガーデンを開設いたしました。

少しでもみなさんのヒントになれば幸いです。