結婚が遅かったため、すぐに不妊治療を開始したTさんご夫婦。4年ほど不妊治療を続けたものの出産に至らず、閉経が近づいてきて卵子提供を選択しました。
そこに至るまでの思いやご夫婦での話し合い、ドナー選択、お子様が産まれてからのこと…そしてお子様への告知のことなど、お話をきかせてくださいました。
43歳以上、体外受精に何度か失敗していると、子どもを持つことが遠ざかっているような気持ちになっている方も多いかもしれません。
このサイトはそんな方々に向けて、体外受精以外に子どもを持つための選択肢を知っていただくためのサイトです。
ここでは卵子提供という選択肢についての情報をご紹介しています。
私たちメディブリッジは、卵子提供・代理出産エージェンシーとして、お子様が欲しいと願うご夫婦のたくさんの声を聞いてきました。
エージェンシーである私たちにできることは、多くはありません。
命の選択に関わっているということに敬意を示しながら、
みなさんのお話を聞いて、みなさんの決断をサポートするだけです。
直接的に支援ができる内容は「卵子提供」と「代理出産」ですが、その選択肢を無理におすすめすることはありません。
あくまで“選択肢のひとつ”。
道が見えなくなったときは、ぜひご相談ください。
卵子提供とは、第三者であるドナーから卵子の提供を受けて実施する不妊治療のひとつ。
妊娠・出産は可能ですが、「何らかの原因で卵子が生成されない」「卵子に問題がある」といったケースに適用される治療法です。
提供されたドナーの卵子と夫の精子を体外受精させ、妻の子宮に戻して妊娠・出産を行います。
高齢による妊娠しにくさ、着床しても出産まで至らないことの原因の多くは「卵子」にあります。逆に言うと、卵子さえ健康であれば、高齢でもまだ希望があるということにもなります。
不妊治療専門クリニックで構成された団体、JISART(日本生殖補助医療標準化機関)が認定するクリニックでは、卵子提供をはじめとする不妊治療を実施しています。
JISARTが定める卵子提供ガイドラインに適応すると認められた場合、認定施設にて治療を受けられます。
JISARTが定めるガイドラインに適応しないなど、国内での卵子提供が難しい場合は海外で治療を受けるという選択肢があります。
海外では、卵子提供による体外受精を治療として認知している国も多くなっています。
以前は卵子提供登録支援団体であるOD-NETによるマッチングもあったのですが、現在は登録停止となっており、2024年3月時点では卵子提供を行うことができるのは、上記2つの方法となります。
JISART(ジスアート)とは日本生殖補助医療標準化機関のことで、不妊治療の専門クリニックで構成された団体。
精子・卵子提供による体外受精といった生殖補助医療の品質管理ネットワークであり、JISARTの認定クリニックでは、厳格なガイドラインに沿った治療を提供しています。
「専門知識を持たない一般人が生殖医療の品質を見極めるのは困難である」という事実を踏まえ、医療機関同士で「治療の質的充実」「安全性の確保」「高い有効性」を切磋琢磨することを目的に、2003年に結成されたJISART。
究極の目標を「患者満足を高めること」としており、国内における不妊治療の品質を保持するため、厳しい実施規定に基づいてクリニックを審査。
日本産婦人科学会で体外受精・肺移植が可能な施設として登録されているクリニックは617となっていますが、そのうちJISARTの認定クリニックは29施設となっています。(※)
認定クリニックは体外受精において高い実績を誇っており、その成績についてもすべてHP等で開示しているのが特徴。
また、認定クリニックには3年毎に立ち入り検査が入るなど、品質維持にも力を入れています。
JISARTが定めるガイドラインでは、第三者か卵子提供を受けなければ妊娠できないという医学的理由が認められる人について、体外受精による治療を実施しています。
具体的な条件は以下の通りです。
さらに、被提供者は法律上の夫婦であると認められなければならず、夫婦の健康状態、精神状態、経済状況なども加味して審査を実施。
また、加齢によって妊娠できない状況ではないことも必要です。
加齢に伴う不妊(卵巣機能低下)の判定については医師の裁量にもよりますが、妻の年齢は50歳までが目安となっています。
このように、JISARTのガイドラインは条件が厳しいのが特徴。そのため、JISARTのガイドラインに適応しなくても卵子提供を受けられる海外での治療を希望する人も多くなっています。
ただし、卵子提供のサポートを行うエージェントの中には日本国内での対応が可能なところもあるため、検討してみると良いでしょう。
JISARTの認定クリニックで卵子提供による体外受精を受ける場合、卵子を提供してくれるドナーは自分自身で探さなければなりません。
ドナーを見つけることさえできれば、海外よりも治療費は安くなるでしょう。
海外で卵子提供を受ける場合、専門のエージェントを通して提携先の国へ渡航。
海外の病院で移植を受ける形となります。メディブリッジで提供している海外での卵子提供の費用は以下です。
コロナ禍を経て、海外で採卵した卵子を冷凍して日本に郵送し、日本で移植する「渡航なし」という方法も定着しました。
冷凍することで成功率は若干下がるものの、渡航しなくて良いというのは、費用面でも大きなメリットです。
また、渡航したもののドナー側の事情で採卵ができなかった…というときに無駄足にもならないので、選択する方も多いです。
卵子提供で治療を受ける場合に、欠かせないのが卵子バンク選び。
どのような点に注意して選ぶべきか、その基礎知識と選び方のポイントをまとめてみました。
卵子バンクとは、ドナーから採取した卵子を適切な管理方法に基づいて凍結保存するサービスのことをさします。
依頼に合わせて、凍結した卵子の提供を行います。
このほかに、自分自身の卵子を若いうちに採取し、将来に向けて凍結保存するセルフ卵子バンクも存在します。女性タレントさんが「冷凍保存した」と発言するなど、たまに話題になっているかと思います。
日本では卵子提供を受けたいと思う方のための卵子バンクの数は、それほど多くないのが現状です。
メディブリッジでは卵子提供のプログラムをご提供するだけではなく、2024年3月現在400人以上が登録する卵子バンクを運営しています。
気が早いかもしれませんが、卵子提供での体外受精を希望する場合、「血の繋がり」や「子どもへの告知」といったことも考慮しなくてはなりません。
卵子提供での体外受精で受け継がれるのは夫の遺伝子のみとなり、生まれた子どもと妻の間には、血の繋がりはないということになります。
各種ガイドラインでは「子どもが小さな頃から積極的に告知を検討するべき」としていますが、「一生告知はしない」「子どもの成長を見てから判断したい」など、十人十色の考えがあると思います。
どんな選択肢を選ぶにせよ、ご自身が納得する選択をするためには、多くの情報や不安に応えるための情報が必要なのではないでしょうか。
このページでは、そんな方々の助けとなるようさまざまな人の体験談をご紹介しています。
実際に卵子提供を受けた方の体験談やエピソードをメディブリッジに訪れた方々の中からご紹介していきます。
少しでもみなさんの参考になれば幸いです。
結婚が遅かったため、すぐに不妊治療を開始したTさんご夫婦。4年ほど不妊治療を続けたものの出産に至らず、閉経が近づいてきて卵子提供を選択しました。
そこに至るまでの思いやご夫婦での話し合い、ドナー選択、お子様が産まれてからのこと…そしてお子様への告知のことなど、お話をきかせてくださいました。
おひとり子どもがいましたが、二人目不妊に悩んでいたAさんご夫婦。
ご主人様と上のお子様がごきょうだいを熱望する中、不妊治療がうまくいきませんでした。
ご夫婦の中で「卵子提供」という選択肢が出たものの、Aさんは「実子と区別してしまうのでは」という悩みもあったそうです。
「卵子提供」「代理出産」などを選ぶ・選ばないに関わらず、“子どもが欲しい”という方々の希望に寄り添いたいと思い、この縁ガーデンを開設いたしました。
少しでもみなさんのヒントになれば幸いです。