結婚が遅かったため、すぐに不妊治療を開始したTさんご夫婦。4年ほど不妊治療を続けたものの出産に至らず、閉経が近づいてきて卵子提供を選択しました。
そこに至るまでの思いやご夫婦での話し合い、ドナー選択、お子様が産まれてからのこと…そしてお子様への告知のことなど、お話をきかせてくださいました。
私たちメディブリッジは、卵子提供・代理出産エージェンシーとして、お子様が欲しいと願うご夫婦のたくさんの声を聞いてきました。
エージェンシーである私たちにできることは、多くはありません。
命の選択に関わっているということに敬意を示しながら、
みなさんのお話を聞いて、みなさんの決断をサポートするだけです。
直接的に支援ができる内容は「卵子提供」と「代理出産」ですが、その選択肢を無理におすすめすることはありません。
あくまで“選択肢のひとつ”。
道が見えなくなったときは、ぜひご相談ください。
加齢と共に女性は妊娠しづらくなりますが、その原因のひとつは卵子の老化です。
年齢に伴って卵子の質は徐々に低下していき、老化卵子が増加します。
この老化卵子を使った治療での妊娠率は低く、日本産科婦人科学会の統計によると、流産率は60%以上であるとされています。
加齢によって卵子の質が低下していく理由は、閉経の準備期に入るためです。
閉経の準備は35歳頃から始まると言われており、卵巣機能は年齢と共に少しずつ低下。
閉経を迎える年齢には個人差がありますが、日本人の平均閉経年齢は約50歳、早い人だと40代前半で閉経するケースもあるようです。
閉経の準備期に入ると徐々に卵巣機能が低下していき、同時に卵子の数や質も低下。
これは人間の生理現象であるため避けることができず、老化卵子が増えることも自然なことです。
老化していない卵子はキレイな円形をしていますが、老化が進んだ卵子は歪んだ形や楕円形であることが多め。
たとえ受精したとしても細胞分裂が進みにくく、途中で胚の成長が止まってしまうケースも少なくありません。こうなると着床まで到達しにくくなり、妊娠もしにくくなってしまうのです。
これまで行われた体外受精による不妊治療の結果を見ると、1度の出産に至るまでの卵子の数は30~34歳で約11個、35~37歳で約14個、38~39歳で約17個、40~41歳で約18個、42~43歳で約28個、44~45歳で約53個と推測されています。
年齢を重ねるにつれて老化卵子が増え、なかなか妊娠しづらくなる…という現実が見えてきます。
そもそも女性の卵子の数は出生前に決まり、出生後に増えることはありません。
卵子の元となる卵母細胞は出生時に200万個ほど見られますが、初経が起こる思春期を迎える頃には30万個にまで減少。
その中で、実際に排卵される卵子は400~500個であるとされています。
卵子が老化するのは加齢に伴う生理現象であるため、自覚症状はありません。
卵子の質についても、医学的に確認することは難しくなっています。ただ、検査によって卵子の数は確認することが可能です。
検査によって、どのくらい卵子の老化が進行しているのか…といった目安が分かるため、今後の治療方針を決める指針のひとつとなるでしょう。
年齢は不妊の大きな要因のひとつとなっていますが、加齢と共に妊娠しづらくなるのは卵巣機能の低下・卵子の老化が主な原因です。
それでは、受精卵が着床して子どもを育むための子宮はどうなのでしょうか。
実は、子宮については加齢の影響をほとんど受けることがありません。
子宮筋腫や子宮筋膜症といった疾患がある場合、その症状が悪化するなどで着床しづらくなる…というケースは考えられますが、正常な状態の子宮であれば加齢による機能低下はほぼ見られないのです。
これは、子宮の性質にもよるところがあります。
子宮は、卵胞ホルモン(エストロゲン)や黄体ホルモン(プロゲステロン)といった女性ホルモンの影響を受けやすいのが特徴。
もし、年齢と共に卵巣からのホルモン分泌量が減ったとしても、ホルモン剤を投与すれば妊娠可能な状態まで整えることができるのです。
卵子についてはどうしても老化が避けられないため、若いうちに卵子の凍結保存を行う人が増えています。
その一方で、子宮については特別なケアがほとんど必要ないということです。だからこそ、健康な卵子を提供してもらう「卵子提供」という選択肢が出てきます。
卵子提供とは、第三者であるドナーから卵子の提供を受けて実施する不妊治療のひとつです。
単純に「体外受精に失敗する」「高齢だから」という理由では日本の認定施設での卵子提供を受けることはできませんが、メディブリッジのような卵子提供エージェンシーを使えば、卵子提供を受けることが可能です。
体外受精を経て、不妊治療に限界を感じ、卵子提供を受けた方の体験談やエピソードをメディブリッジに訪れた方々の中からご紹介していきます。
少しでもみなさんの参考になれば幸いです。
結婚が遅かったため、すぐに不妊治療を開始したTさんご夫婦。4年ほど不妊治療を続けたものの出産に至らず、閉経が近づいてきて卵子提供を選択しました。
そこに至るまでの思いやご夫婦での話し合い、ドナー選択、お子様が産まれてからのこと…そしてお子様への告知のことなど、お話をきかせてくださいました。
おひとり子どもがいましたが、二人目不妊に悩んでいたAさんご夫婦。
ご主人様と上のお子様がごきょうだいを熱望する中、不妊治療がうまくいきませんでした。
ご夫婦の中で「卵子提供」という選択肢が出たものの、Aさんは「実子と区別してしまうのでは」という悩みもあったそうです。
「卵子提供」「代理出産」などを選ぶ・選ばないに関わらず、“子どもが欲しい”という方々の希望に寄り添いたいと思い、この縁ガーデンを開設いたしました。
少しでもみなさんのヒントになれば幸いです。